2009年6月9日火曜日
Thank you の使いわけ
昨日の復習:I look forward to seeing you again.
さて、本日のお題は最も使う頻度の高い Thank you だ。もちろんこれひとつ知っていたら問題ない。しかし、ビジネスでも旅行先でも駅前留学でも一番使う頻度が多いのだ。一つ覚えに Thank you, ……Thank you. といってたらカッコわるいし、自分でもなんだかなあと思うだろう。「どうもまいどありがとさん、ごっつ感謝しています」ぐらいは覚えておきたい。
Thanks.
「どうも」「まいど」と軽くお礼のときに。
発音はサンクスよりテンクスに近い。テンはアクセントがあるのではっきり発音し、クスは息だけで「クスッ」と素早く口を動かす。
Great thanks. [グレイッテンクス]
Thanks a lot.
上のふたつは「ありがとさん!」
Thank you very much.
Tank you so much.
「ごっつ感謝しています」 so much は女性が使うことが多く上品に聞こえる。「ほんまおおきにね」といったところ。
今日も朝夕または昼夜に35回唱えること!
2009年6月8日月曜日
また今度お会いすることを楽しみにしています。
先週は『The Catcher in the rye』 の読みくらべなんぞアカデミック(?)なことをしてしまったが、今週から「これだけ暗記しとけ英会話」をはじめよう。
よく英語の罠に陥りがちなことが、英会話と英語読書(読み)と英文作成(書き)を無分別に勉強してしまうことだ。まずは一番簡単で使う頻度の多い最低限の英会話を押さえておけば読書や英文作成にも応用がきく。ではさっそく。
あなたのいいたいこと:またいつかお会いすることを楽しみにしています
おそらく Nice to meet you よりもこっちの方が使う機会が多いのではないか。Nice to meet you は海外旅行先で外人に会う予定を入れている人は使うだろうが、たまたま入った居酒屋やタクシーのうんちゃんなどに使うことはない。ビジネスであろうが旅先であろうが、たまたま親切な人に出会って、Thank you very much や Thanks a lot や I appreciate you 以上に何か言いたい、感謝を伝えたいときのことばである。しかも、まったく会いたくない人にも社交辞令として使えるすぐれものなのだ。これは絶対に覚えておきたい。
暗記: I look forward to seeing you again.
こうして文章で見ると簡単そうだが、学校の英語科目が得意だった人ほど暗記をバカにして(これくらいその場で簡単に言えると思ってしまう)、とっさに言えないものである。朝夕10回唱えよう!
2009年6月5日金曜日
ライ麦畑の冒頭一文 デイヴィッド・カパーフィールドとは
さて、おさらいもかねて原著、野崎訳、村上訳を見比べてみよう。
If you really want to hear about it, the first thing you'll probably want to know is where I was born, and what my lousy childhood was like, and how my parents were occupied and all before they had me, and all that David Copperfield kind of crap, but I don't feel like going into it, if you want to know the truth.[Salinger,1945-6 p.1]
もしも君が、ほんとにこの話を聞きたいんならだな、まず、僕がどこで生まれたとか、チャチな幼年時代はどんなだったのかとか、僕が生まれる前に両親は何をやってたかとか、そういった《デーヴィッド・カパーフィールド》式のくだんないことから聞きたがるかもしれないけどさ、実をいうと僕は、そんなことはしゃべりたくないんだな。[野崎孝,1964 p.5]
こうして話を始めるとなると、君はまず最初に、僕がどこで生まれたとか、どんなみっともない子ども時代を送ったかとか、僕が生まれる前に両親が何をしていたかとか、その手のデイヴィッド・カッパフィールド的なしょうもないあれこれを知りたがるかも知れない。でもはっきり言ってね、その手の話をする気になれないんだよ。[村上春樹、2006 p.5]
***
もう原文はすこし覚えてきたんじゃないだろうか。二人の訳の世界観も垣間見られる。ところで、デーヴィッド・カパーフィールドもといデイヴィッド・カッパフィールドってだれ? と思った人は割といるだろう。自由の女神を消した人、といえば顔が思い浮かぶかも知れない。グランドキャニオンを飛んで渡ったり、ショーの舞台からリゾート地にテレポートしてみたりする有名マジシャンだ。
で、枝葉末節だが、野崎訳だとデーヴィッド・カパーフィールド、村上訳だとデイヴィッド・カッパフィールドとなっている。そもそも外国語をカタカナにする基準はないが、カッパフィールドよりはカパーフィールドの方がより近いはずだ。それとも彼のことを知らない読者のために村上はあえてカッパ(河童)フィールドにしたのか。まさか野崎訳との違いを出すため? 野崎訳のデーヴィッドよりは、村上のデイヴィッドの方がより英語に近いし、何か意図的なものを感じたりもしたが、うがちすぎだろう。
カタカナ表記の違いはともかく、このデイヴィッド・カパーフィールド的なしょうもないあれこれとは正直よくわからない。ご存知の方がいたら教えてほしい。推測すると、彼がマジックのために観客のなかからだれか指名し(サクラかもしれない)、その人がショーステージに上がったときに質問するあれこれだろうか。
これを考えると今日も眠れそうにない・・・
2009年6月4日木曜日
ライ麦畑の冒頭一文 村上訳
まずはサリンジャー原著の冒頭一文。
If you really want to hear about it, the first thing you'll probably want to know is where I was born, and what my lousy childhood was like, and how my parents were occupied and all before they had me, and all that David Copperfield kind of crap, but I don't feel like going into it, if you want to know the truth.
次に村上訳を見る。[村上春樹、2006 p.5]
こうして話を始めるとなると、君はまず最初に、僕がどこで生まれたとか、どんなみっともない子ども時代を送ったかとか、僕が生まれる前に両親が何をしていたかとか、その手のデイヴィッド・カッパフィールド的なしょうもないあれこれを知りたがるかも知れない。でもはっきり言ってね、その手の話をする気になれないんだよ。
面白いのは出だしの違いだ。野崎訳では、「もしも君が、ほんとにこの話を聞きたいんならだな、」だった。原文に「忠実」で、学校教育で習った和訳としては素直に理解できるだろう。しかし村上訳は、「こうして話を始めるとなると、」。もしかしてある人はこれを見て、村上訳は原文とおおいに違うとちゃぶ台をひっくり返すかもしれない。
しかし、"If you really want to hear about it," は、「特別」改まった言い方ではない。日常でサクッと使われる場合もあるし、ちょっと溜め気味に改まったカンジで言うこともある。ようはホールデンが、作中随所に見られるように、強調するためにおおげさに言ったり、大事を軽くいいのけたりしているのと同じだ。
次回はカッパフィールドなど詳細を見ていこう。
2009年6月3日水曜日
ライ麦畑の冒頭一文 野崎訳
さて昨日の復習から。何事も最初が肝心(このブログもね)。サリンジャーの原文1行目は以下のとおり。
If you really want to hear about it, the first thing you'll probably want to know is where I was born, and what my lousy childhood was like, and how my parents were occupied and all before they had me, and all that David Copperfield kind of crap, but I don't feel like going into it, if you want to know the truth.
対する野崎訳を見ていこう。[野崎孝,1964 p.5]
もしも君が、ほんとにこの話を聞きたいんならだな、まず、僕がどこで生まれたとか、チャチな幼年時代はどんなだったのかとか、僕が生まれる前に両親は何をやってたかとか、そういった《デーヴィッド・カパーフィールド》式のくだんないことから聞きたがるかもしれないけどさ、実をいうと僕は、そんなことはしゃべりたくないんだな。
まずは全体を味わう。原文と比べて野崎訳は「忠実」だろうか。訳のうまさはどこにあるだろうか。それは but~ 以下だと思う。
but I don't feel like going into it, if you want to know the truth.
実をいうと僕は、そんなことはしゃべりたくないんだな。
次回は村上訳を見てみよう。
2009年6月2日火曜日
ライ麦畑の冒頭一文 原著
この冒頭の一文を見て、この本を読んでみようと思った、または読むのをやめようと思った人は意外と多いのではないか。実際、私の友人は冒頭一行目のホールデン風言い回しにひっかかり、三度挑んだが(?)いつも数ページで息切れし読めなかったという。
また野崎訳は読めたが村上訳は完読できなかった、村上訳はなじめたが野崎訳は合わなかったなど訳者の違いも結構ある。このへんはamazonのレビューでも参照すればよくわかる。
ちなみに私はプロフィールにも書いたが、中学か高校生くらいのときの間違った記憶で「外国のわらしべ長者の話」と思い込んでいた。正確にはもっと具体的な(誤りの)イメージをともなって脳に刷り込まれていたわけだが、冒頭の一文(村上訳)を読んで、ひねくれたわらしべ長者だなと興味をそそられた。
ちょっと脱線したが、まずは原著の一文を紹介しよう。 [Salinger,1945-6 p.1]
If you really want to hear about it, the first thing you'll probably want to know is where I was born, and what my lousy childhood was like, and how my parents were occupied and all before they had me, and all that David Copperfield kind of crap, but I don't feel like going into it, if you want to know the truth.
・・・長いなあ。でも難しい単語はほとんどない。中学2年生くらいの単語力で大丈夫だ。しかも訳書を読んでいれば、ものすごくシンプルな文だとわかる。邦訳の方がまわりくどい言い方のように感じるくらいだ。
次回、野崎訳と村上訳を見ていこう。
2009年6月1日月曜日
ライ麦畑を読み比べる タイトル編
まずは手元にある本のタイトルから見てみようか。
The Catcher in the Rye [J.D.SALINGER] Penguin Books
First published in serial form in the USA 1945-6
First published in book form in the USA 1951
ライ麦畑でつかまえて [野崎孝訳] 初版1984年 白水社(Uブックス)
The Catcher in the Rye [村上春樹訳] 初版2006年 白水社
Uブックスの初版が1984年なだけで、野崎訳が最初に出たのは1964年だ。
ここでは本の批評とか影響とかをいうつもりはないけど、世界で6000万部売れて、現在でも毎年25万部売れているという。イカレタ本だね。
ちなみに他にも邦題はあって、橋本福夫役の「危険な年齢」(版元のダヴィッド社が命名したらしい)、繁尾久役の「ライ麦畑の捕手」というのがある。機会があればこれらも読んでみたい。
さて、明日から原著と訳文を見ていこう。生きているうちに全文できるかな?
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